FOMCへの不満

つい先ほどのブログは、FOMCが中国の景気動向を注視している件に触れましたが、すでに、米国民にしてみたら金利据え置きはいろいろな問題があり、かなりの不満を誘発しているようです。

T.Kamadaさんのブログです。
http://kabukeizainani.blogspot.jp/2015/09/blog-post_18.html




なぜ金利を引き上げなかったのだ!? 高まる連銀への不満

昨日のFOMCで金利が引き上げられなかったことに失望したように、金曜の米国株式市場はダウ、S&P500、そしてナスダックの3主要指数が揃って大きく下げました。


「米国経済だけを考慮していたのであれば、イエレン議長は金利を間違いなく引き上げていた」、という意見が圧倒的に多い今日ですが、金利を引き上げなかった連銀に対して、このような非難の声が上がっています。
1、金利引き上げを見送ったことで、連銀は人々に米国経済に対する不安感を植え込んでしまった。たった25ベーシスポイント(0.25ポイント)引き上げることで、連銀の米国経済に対する信頼感を人々に示すことができた。
2、連銀は金融市場、特に株式市場の動きを気にしすぎる。尻尾を振るのは犬であり、尻尾が犬を振ることはない。今回も2013年の「テーパーかんしゃく」の時と同じだ。(テーパーかんしゃく: 2013年5月にFRBによる量的緩和縮小が示唆され、国債市場が大荒れとなった。)
3、金利を引き上げなかった理由の一つとして弱い海外の経済、特に中国の経済減速が指摘されているが、海外経済の低迷は昨日今日に始まったことではない。今になって、連銀は中国の下向きになった経済に、やっと気が付いたのだろうか?もしそうなら、これは重大な問題だ。
4、金利を引き上げる条件の一つとして、連銀は2%のインフレ目標達成をあげているが、この2%という数字は、米国消費者には何の意味もない。実際にスーパーマーケットへ行ったら分かることだが、ほとんどのものが値上がりしている。しかし、連銀のインフレ率には、それらが正確に表れることはない。時計が壊れたら修理するのが当たり前だが、連銀の場合は違う。
5、米国の失業率は順調に下がり、最近発表された数字は5.1%であり、これは強い労働市場を示している。もしそうなら、なぜ連銀は金利を引き上げなかったのだろうか?これが意味することは、正式に発表されている失業率は、労働市場の状況を正確に示すものでないことを連銀は認めたのだ。
6、連銀は、金利引き上げの機会を既に逃している。米国経済周期分析の専門家であるアチュサン氏の話によると、米国経済の成長率低下がここ1年間顕著になっている。とうぜん疑問になるのはこれだ。経済の衰えが見え始めている今日、ここで金利を引き上げることは正解だろうか?
7、超低金利を実施することで、人々は積極的に投資し、個人消費が大きく伸びることを連銀は期待したが、そんなことは起きていない。金利を引き上げれば預金の利子が増えるから、その方が消費者のためになる。
8、低金利で特に恩恵を受けたのは金融機関だ。銀行は大量な現金を手に入れたが、消費者へ積極的に貸そうとはしない。
(参照した記事: Market fear rises after Fed non-move

How The Fed Lost Its Cred

この先大問題に発展するかもしれませんね。アメリカらしい発想ですよね。
「いつも、何に対しても、強いアメリカでなくては許されない。」
ってことですかね。

T.Kamadaさん、いつもありがとうございます。
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